💰 家計・節約
「大学まで行かせてあげたいけど、うちの家計で本当に大丈夫だろうか」
ひとり親家庭にとって、子どもの進学費用は最大の心配ごとかもしれません。でも、あきらめるのはまだ早い。今は、返さなくていい給付型の支援がぐんと充実しています。
この記事では、進学にいくらかかるのかの目安と、ひとり親家庭が使える支援制度を、逆算で整理します。「お金がないから」で夢をあきらめさせないために。
📋 この記事でわかること
- 高校・大学の費用の目安
- 返さなくていい「高等教育の修学支援新制度」
- 給付型奨学金と貸与型の違い
- 高校を実質無償化する制度
- 「いつまでに・いくら」貯めればいいかの逆算
進学にいくらかかる? ざっくりの目安
| 進路 | 年間の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 公立高校 | 約35〜45万円 | 就学支援金で授業料は実質無償化されることが多い |
| 私立高校 | 約70〜100万円 | 就学支援金の対象。世帯年収により支給額が変わる |
| 国公立大学 | 約80〜100万円 | 入学金+授業料。自宅外通学は生活費が別途 |
| 私立大学(文系) | 約110〜140万円 | 理系・医療系はさらに高額 |
※ 目安です。学校・学部・通学形態により大きく変わります。
数字を見ると気が遠くなるかもしれません。でも大丈夫。この「かかるお金」から「もらえる支援」を引いた額だけを準備すればいいんです。まずは支援制度を知りましょう。ここからが本番です。
返さなくていい「高等教育の修学支援新制度」
いちばん大きいのがこれです。大学・短大・専門学校の「授業料等の減免」と「返さなくていい給付型奨学金」がセットになった、国の制度です。
🎓 修学支援新制度の2本柱
- ①授業料・入学金の減免:世帯の所得に応じて、授業料などが減額・免除されます
- ②給付型奨学金:返済不要のお金が、日本学生支援機構(JASSO)から支給されます(生活費などに使える)
- ひとり親・住民税非課税世帯は手厚い対象になりやすい
- 2024年度から、多子世帯や理工農系はさらに拡充されています
※ 出典:文部科学省・日本学生支援機構(JASSO)「高等教育の修学支援新制度」。対象や金額は世帯の所得・人数で決まります。JASSOのシミュレーターで目安を確認できます。
給付型と貸与型 ―― 「返す・返さない」の違い
| 給付型奨学金 | 貸与型奨学金 | |
|---|---|---|
| 返済 | 不要(もらえる) | 必要(借金) |
| 金利 | — | 無利子(第一種)/有利子(第二種) |
| 主な窓口 | JASSO・自治体・民間 | JASSO など |
| 優先度 | まずこちらを最大限 | 足りない分を必要最小限で |
※ 貸与型は「子どもが背負う借金」。将来の返済を考え、給付型・減免を使い切ってから、足りない分だけ借りるのが鉄則です。
⚠️ 貸与型(借りる奨学金)は「子どもの借金」
貸与型奨学金は、卒業後に子ども自身が返していく借金です。社会人スタート時の大きな負担になり得ます。借りる場合も、給付型・授業料減免を先に最大限使い、本当に必要な額だけにしましょう。「なんとなく満額」は避けてください。
高校は「実質無償化」が進んでいます
🏫 高校の就学支援金
国の高等学校等就学支援金により、一定の年収未満の世帯は、公立高校の授業料が実質無償になります。私立高校も、世帯年収に応じて支援金が上乗せされ、負担が大きく軽減されます。
さらに、授業料以外(教科書・通学費など)を支援する高校生等奨学給付金もあり、ひとり親・非課税世帯が対象になりやすいです。
※ 出典:文部科学省「高校生等への修学支援」。所得基準・支給額は制度改正で変わります。
逆算で考える ―― いつ・いくら
支援を使ってなお必要な分を、時間をかけて準備します。あわてず、少しずつでいいんです。
🧮 準備の進め方
まず支援制度で「必要額」を圧縮する
修学支援新制度・奨学金のシミュレーションで、実際に用意すべき額を把握する。
児童手当は「使わずに貯める」
中学卒業まで受け取る児童手当を、そのまま進学費用に回すと、まとまった土台になります。
月コツコツ+ボーナス時に上乗せ
無理のない額で。教育費と生活防衛資金は口座を分ける。
使う3年前から現金化(投資している場合)
大学入学の年に相場が下がっても困らないよう、早めに安全資産へ。
進学直前に、最新の支援制度を再確認
制度は毎年変わります。高3の春に必ず学校・JASSOで最新情報を。
よくある質問
まとめ:あきらめないで。道はあります
教育費は大きな金額ですが、「かかるお金」から「もらえる支援」を引けば、準備すべき額はぐっと小さくなります。
今は、返さなくていい給付型の支援が本当に充実しています。「お金がないから進学は無理」と決めつける前に、まずは制度を知って、シミュレーションしてみてください。子どもの「やりたい」を、お金の理由だけであきらめさせないために。
📌 この記事のまとめ
- 進学費用は「かかる額 − もらえる支援」で考える
- 高等教育の修学支援新制度=授業料減免+返済不要の給付型奨学金
- ひとり親・非課税世帯は手厚い対象になりやすい
- 給付型を使い切ってから、貸与型は必要最小限
- 児童手当を貯めて進学費用に回すと土台になる
参考・出典
- 文部科学省・日本学生支援機構(JASSO)「高等教育の修学支援新制度」「高校生等への修学支援」
- こども家庭庁「母子父子寡婦福祉資金貸付金」
- ※ 本記事は2026年8月時点の情報です。対象・金額・所得基準は改正されます。最新情報はJASSO・文部科学省・お住まいの自治体でご確認ください。

