💼 仕事・副業
「このまま働いて、老後の年金はいくらになるんだろう」——ひとりで家計を支えていると、ふとよぎる不安だと思います。
この記事では、いまの働き方だと年金がいくらになるのか、そしていまから増やす方法を、公式の数字で整理します。むずかしい計算は出てきません。
📋 この記事でわかること
- 働き方でどう変わるか
- 自分の見込み額を確かめる方法
- 保険料が払えないときの正しい対処
- いまから増やせる3つの方法
働き方で、こんなに変わります
年金は「2階建て」です。1階は全員が入る国民年金、2階は勤め先で社会保険に入った人だけの厚生年金です。
| 働き方 | 入る年金 | 65歳からの目安 |
|---|---|---|
| パート(社会保険なし) 自営業 | 国民年金だけ | 月70,608円(40年納めた満額) |
| 会社員・パート (社会保険に加入) | 国民年金+厚生年金 | 上の額に、働いた期間と収入に応じて上乗せ |
※ 令和8年度の額。日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」より。
💡 ここが分かれ道
月7万円で暮らすのは、正直きびしい金額です。だからこそ、社会保険に入って働けるかどうかが、老後にいちばん効いてきます。
手取りは保険料のぶん減りますが、そのお金は将来の自分に積み上がっています。詳しくはシングルマザーは扶養内とフルタイムどっちが得?で整理しています。

年金は「老後だけ」のものではありません
見落とされがちですが、年金の保険料はいまの自分と子どもを守る保険料でもあります。老後まで待たずに使う場面があります。
🛡 万一のときに使えるもの
障害年金——病気やけがで働けなくなったとき。がんや心の病も対象になることがあります。
遺族年金——自分に万一のことがあったとき、子どもに支給されます。
どちらも、保険料をきちんと納めているか(または免除の手続きをしているか)が条件になります。未納のまま放置していると、いざというときに受け取れないことがあります。
「老後はまだ先だから」と後回しにしないほうがいいのは、この理由です。今日から効く保険でもあるからです。
払えないときは「未納」にしないこと
ここがいちばん大事です。国民年金の保険料が苦しいとき、放っておく(未納)のと、免除を申請するのとでは、将来がまったく違います。
| 将来の年金 | |
|---|---|
| 全額免除を申請した | 納めた場合の2分の1がもらえる |
| 納付猶予を申請した | 年金額には反映されない (受給資格の期間にはカウント) |
| 何もせず未納 | ゼロ。期間にもカウントされない |
※ 日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」より。
⚠ 申請するだけで、半分は残ります
同じ「払えない」でも、申請した人は半分もらえて、しなかった人はゼロです。手続きは年金事務所か市区町村の窓口で、書類1枚から始まります。
しかも免除された保険料は、10年以内なら後から納められます(追納)。余裕ができたときに戻せる仕組みです。
いまから増やせる3つの方法
ねんきん定期便で、自分の額を知る
毎年の誕生月に届くハガキです。「これまでの加入実績に応じた年金額」を見れば、いまのペースだといくらかが分かります。まずここから。
社会保険に入って働く
厚生年金は2階部分です。働いた期間と収入のぶんだけ、一生ぶん上乗せされます。老後にいちばん効く選択です。
NISAで少しずつ積み立てる
年金だけで足りないぶんは、自分で用意するしかありません。月100円からでも始められます。NISAの始め方で手順をまとめています。
🌿 iDeCoは「合う人だけ」
老後資金というと iDeCo をすすめられがちですが、60歳まで引き出せません。教育費が控えている時期には向かないこともあります。判断材料はiDeCoは損する人もいるにまとめました。
よくある質問
Q. いま何もしていません。もう手遅れですか?
A. 手遅れではありません。年金は納めた月数のぶんだけ増えます。今日から社会保険に入って働けば、その月から積み上がります。まずはねんきん定期便で現在地を知るところからで十分です。
Q. 免除を申請すると、恥ずかしい思いをしませんか?
A. 窓口では事務的に手続きが進むだけです。免除は制度として用意されている正式な仕組みで、使う人はたくさんいます。遠慮する必要はありません。
Q. 離婚した相手の年金を分けてもらえますか?
A. 婚姻期間中の厚生年金の記録を分ける「年金分割」という制度があります。原則として離婚から2年以内の請求が必要なので、心当たりがあれば早めに年金事務所へご相談ください。
Q. パートですが、社会保険に入れますか?
A. 勤務先の規模や働く時間で決まります。週20時間以上が目安のひとつです。勤め先に聞くのがいちばん確実です。
まとめ:知ることから始まります
年金の話は、後回しにしがちです。でもいま知っておけば、選べることがまだたくさんあります。
📌 この記事のまとめ
- 国民年金だけだと満額で月70,608円
- 社会保険に入って働くと、その分が一生ぶん上乗せされる
- 払えないときは未納にせず免除を申請。半分は残る
- 免除した保険料は10年以内なら後から納められる
- 足りないぶんはNISAで少しずつ用意する
→ 参考・出典
※ 2026年8月時点の情報です。ご自身の見込み額は、ねんきん定期便または年金事務所でご確認ください。
🌿 次に読むなら、この記事
この記事とあわせて読むと、もっと分かりやすくなります。
- シングルマザーは扶養内とフルタイムどっちが得?年収別の早見表・「働き損」は本当か・社会保険に入る意味などが分かります。
- NISAの始め方|口座開設から積立設定まで初心者の全手順口座の作り方・毎月いくらから始めるか・つまずきやすい点などが分かります。
- 先取り貯蓄のやり方|月3,000円から貯まる口座の分け方貯まる人の仕組み・口座の分け方・続けるコツなどが分かります。
- 貯金だけでは目減りする?母子家庭のインフレ対策物価が上がると貯金がどうなるか・家計でできる備えなどが分かります。

