📈 投資
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「毎月1万円くらいなら、なんとかなるかもしれない」
固定費を見直して、少し余裕が生まれた。その1万円を、どう扱うか。
銀行に置いておくのか、それとも育てるのか。この記事では、ひとり親家庭にとって現実的な「毎月1万円の使い道」を、リスクも含めて正直に整理します。
📋 この記事でわかること
- 毎月1万円を20年続けたらどうなるか(複利の考え方)
- 元本保証がないとは、具体的にどういうことか
- つみたて投資枠の商品が低コストに保たれている理由
- 相場が下がったときにやってはいけないこと
- 教育費に使う場合の「出口」の決め方
毎月1万円を、20年続けると
まず、運用せずに銀行に置いた場合と比べてみましょう。単純な計算で確認します。
| 期間 | 積み立てた元本 | 年3%で運用できた場合 | 年5%で運用できた場合 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 60万円 | 約64.6万円 | 約68.0万円 |
| 10年 | 120万円 | 約139.7万円 | 約155.3万円 |
| 15年 | 180万円 | 約226.9万円 | 約267.3万円 |
| 20年 | 240万円 | 約328.3万円 | 約411.0万円 |
※ 毎月末に1万円ずつ積み立て、年利が一定と仮定した場合の単純計算です(税金・手数料は考慮していません)。実際の運用成績を保証するものではありません。
20年で、元本240万円に対して年3%なら約88万円、年5%なら約171万円の差がつく計算になります。これが「複利」の力です。
⚠️ ただし、これは「うまくいった場合」の話です
運用の成績は毎年一定ではありません。プラスの年もあれば、マイナスの年もあります。
20年後に必ず増えている保証はどこにもありませんし、元本を割り込んだまま終わる可能性もゼロではありません。
この表は「こうなるはず」ではなく、「複利とはこういう仕組み」という理解のための目安として見てください。
「元本保証がない」とは、具体的にどういうことか
言葉としては知っていても、実感が湧きにくいかもしれません。具体的に書きます。
価格は毎日動く
100万円が、翌月には85万円になっていることもあります
数年マイナスが続くことも
過去には、回復まで数年かかった局面もありました
誰も補償しない
預金と違い、減った分は戻ってきません
だからこそ、投資に回していいのは「10年以上使う予定のないお金」だけです。
来年の学費、再来年の車検——そういうお金は、絶対に投資に入れないでください。
つみたて投資枠の商品が、低コストに保たれている理由
金融商品は種類が多すぎて、選ぶのが難しいものです。ただ、NISAのつみたて投資枠については、ひとつ知っておくと安心な事実があります。
💡 法令でコストに上限が定められています
- 販売手数料はゼロ(買うときに手数料がかからない)
- 信託報酬(保有中の費用)にも上限:指定インデックス投資信託の場合、国内型は年0.5%以下、内外・海外型は年0.75%以下
- 実際の平均は国内型0.27%、内外・海外型0.34%(2026年8月時点・全361本)
※ 出典:金融庁「つみたて投資枠対象商品」。つみたて投資枠の対象になるには、法令上の基準を満たす必要があります。
つまり、つみたて投資枠の対象商品は「長期の積立に向くよう、あらかじめ基準で絞り込まれている」ということです。これは初心者にとって、大きな安心材料になります。
※ ただし、これは「損をしない」という意味ではありません。コストが低いことと、値上がりすることは別の話です。
相場が下がったとき、やってはいけないこと
積立を始めると、必ず「下がる時期」が来ます。そこでの行動が、結果を大きく左右します。
🚫 下落時にやってはいけないこと
🌱 積立の考え方
毎月同じ金額を買い続けると、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えることになります。
つまり、下がっている時期は「安く仕込めている期間」でもあります。
とはいえ、頭で分かっていても不安になるのが人間です。だからこそ「見ない」「触らない」のがいちばんの対策になります。
教育費に使う場合 ―― 「出口」を先に決める
ひとり親家庭で積立をする目的の多くは、子どもの進学費用ではないでしょうか。ここには大事な注意点があります。
⚠️ 必要な年に下がっていたら困ります
「大学入学の年に、たまたま相場が下がっていた」——これが、教育費を投資で準備するときの最大のリスクです。
- 使う予定の3年前から、少しずつ現金に移すのが基本の考え方です
- 例:子どもが15歳になったら、毎年3分の1ずつ売却して預金へ移す
- こうしておけば、入学の年に暴落していても慌てずに済みます
🎓 教育費として使う場合の流れ
まず生活費3〜6か月分を貯金で確保
ここが土台。投資はそのあとです。
子どもが小さいうちは積立に回す
使うまで10年以上あるなら、時間を味方にできます。
15歳頃から、段階的に現金化する
一気にではなく、少しずつ。タイミングを分散させます。
18歳の入学時には、必要額が現金で手元にある状態に
これが理想の着地です。
同時に支援制度も必ず確認
給付型奨学金や修学支援新制度で、必要額そのものが下がることがあります。
焦らず、長く続けた人が報われます
無理のない金額の決め方
「いくらから始めるか」に正解はありませんが、判断の基準はあります。
📏 金額を決める目安
📊 実際のデータ
2025年につみたて投資枠で買付があった口座のうち、年間の買付額は「20万円未満」が約37%、「20〜40万円」が約25%。6割以上が年40万円以下でした。
月に換算すると約3.3万円以下。大きな金額を入れている人ばかりではありません。
※ 出典:日本証券業協会「新NISA白書2025」
まずは口座を用意しておく
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よくある質問
まとめ:時間を味方につける
投資でいちばん強い武器は、才能でも情報量でもありません。時間です。
毎月1万円。金額としては小さく見えるかもしれませんが、20年という時間をかけると、まったく違う景色になります。
ただし、その前に生活費3〜6か月分の貯金を。土台のないまま始めると、下落したときに手放してしまい、かえって損をします。
急がなくて大丈夫です。準備が整ってから、無理のない金額で。それがいちばん確実な進み方です。
📌 この記事のまとめ
- 毎月1万円×20年=元本240万円。年3%なら約328万円になる計算
- ただし元本保証はなく、減る可能性もある
- つみたて投資枠の商品は法令でコストに上限がある(販売手数料ゼロ)
- 下落時は売らない・止めない・見ない
- 教育費に使うなら使う3年前から段階的に現金化
- 金額は夜眠れる範囲で。減らすのは失敗ではない
参考・出典
- 金融庁「NISAを知る」「つみたて投資枠対象商品」
- 日本証券業協会「新NISA白書2025」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)
- ※ 本記事は2026年8月時点の情報に基づく一般的な解説であり、特定の商品の推奨や投資助言ではありません。試算は一定の利回りを仮定した単純計算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。

