【中・小型株で儲ける】初心者投資家が狙う!売りと買いの基本解説

個人投資家にとって株式投資で値動きの速い中・小型株(発行株数6,000万株未満の銘柄)というものがあります。

東証一部にもありますが、主に東証二部や東証マザーズ・ジャスダックを主体とするもので、現物で買っても信用で売買しても結果が出ます。

しかし難点は吟味をした上で小型株投資を手掛けていかなくてはなりません。

予期せぬ変化を受けず、利点を活かしながら儲けを出す事が出来るのか?小さな資金からスタートし、着々と資産を増やしていく事が可能であるのか。

そんな疑問を持ち、中型・小型株への売買について学んでみました。

目次

株価の動き要因

動きを見ていく為に、大きく分けて四つの要因を重点に確認をしていきます。

1️⃣トレンドライン

株価の「流れ」を線で表したもので

  • 上昇トレンド → 安値を結んだ線が右肩上がり
  • 下降トレンド → 高値を結んだ線が右肩下がり

トレンドラインは、単なる「線」ではなく、需給バランスの視覚的表現
投資家の「行動心理の境界線」として機能します

2️⃣出来高の推移

「売買の量」=人気のバロメーターとして目安に使います。

  • 出来高↑ + 株価↑ → 上昇の信頼度UP
  • 出来高↓ + 株価↑ → 力のない上げ(ダマシの可能性⚠️)

4️⃣材料の中身(業績や材料など)

株価が動く「きっかけ」として検討をしていきます。

  • 好材料 → 新製品、業績好調、提携ニュースなど → 株価上がりやすい
  • 悪材料 → 赤字、訴訟、増資など → 株価下がりやすい

👉 短期は「ニュース」中心、長期は「業績」中心で見るといいです

5️⃣株価と移動平均線との関係

移動平均線は「過去の平均株価の線」を表します。

株価 > 移動平均線 → 上昇トレンドが強い

株価 < 移動平均線 → 下降トレンドが強い

短期線(5日・25日)と長期線(75日・200日)が交わる → ゴールデンクロス・デッドクロスのサイン

ゴールデンクロスの定義

  • 短期移動平均線(例:5日)が、長期移動平均線(例:25日)を下から上に抜けることで、株価上昇のサインとして使われやすい。

デッドクロスの定義

  • 短期移動平均線が、長期移動平均線を上から下に割り込むことで、株価下落のサインとして見られやすく「これから下がるかも…」と警戒。

銘柄選定のテクニック

1️⃣成長株を探す

売上高や利益が伸びている株は、ROE(収益性を示す)が10%から15%以上あり、成長株を探す目安として時価総額が100億円以下が望ましい。

2️⃣割安株を探す

PER(株価収益率)10倍以下やPBR (株価純資産倍率)0.5倍以下が望ましく、借金が少なく財務が健全な銘柄を探す。

PERは株価を1株利益で割った数値で今の株価が割安か割高かを判断する指標

3️⃣好調株を探す

高値を更新している株で、チャートを見て過去1ヶ月から3ヶ月くらいの間で高値が上がっている銘柄を探すとパフォーマンスが良好。

割安株購入の際は逆張り(株価が下がっている時に買う)・成長株購入の際は順張り(株価が上がっている時に買う)

【買いシグナル】の特徴

初期の「窓開け」の急騰なら乗る!

初期の窓開けの急騰は要注意。

小型株は流通している発行株数が少ないため、少しの買いでも急騰する事があります。

結果、陽線のローソク足が窓を開けて急騰するケースが多いのです。

「窓開け」の時点は、「買いのチャンス」。初期の窓空けは株価上昇に勢いがあり、出来高も増えていくのでその後急落する可能性は比較的少ないと予想されます。(例外もあるので要注意)

このトレンドを上手く活用するためには、「早乗り・早降り」を行い短期勝負に徹することになります。

注意点として、反転・下落の可能性も否めないので欲張りは禁物になります。

「下ヒゲ」をつけての上昇なら即買い!?

ローソク足の下に長いヒゲが出る=「一度大きく売られたけど、その後買い戻されて終わった」というサイン。

一般的には 上昇に転じる可能性があるサイン とされます。 「売りが一巡して、買いが優勢になりつつある?!」と読む事が出来ます。

このシグナルの後の株価は、急騰はしないが右肩上がりで上値を追っていく傾向が高いとみます。

「下ヒゲ」をつけてび反転上昇場面で仕込めば、高値つかみは比較的避けられるのではと読み解きます。

「ゴールデンクロス」からの反発は買い!

日足で見た場合、長期の25日移動平均線を短期の5日移動平均線と株価が上回っていた時に出るシグナルで、株価が上げ基調に入った事を示すものになります。(株価反転上昇)

【売りシグナル】の特徴

乖離拡大後に大陰線が出現したら即売り

長期移動平均線との乖離の拡大になり、相場に加熱感が出てきます。

これは利益確定の意識が強くなるテクニカルの売りシグナルが点灯し、売り有利に働きローソク足では大陰線が続きます。

長期移動平均線から乖離が大き口なっての上げは、下げが近い予兆なので慎重にみていきます

「上ヒゲ」をつけての下落なら売り!

天井圏での「上ヒゲ」は買いが少なく、売りが多い事を示すので急落になる傾向があると読みます。

小型株は天井をつけるのも早いが、下げるのも急なので目が離せません。

「ダブル天井」後の下落は売る!?

ダブル天井は高値終了を意味する事から、小型株は売りに押されると逃げ足も早いので売却を検討します。小型株に関しては「ダブル天井」が比較的少ないので見ていきたいところでもあります。

出典:マネックス証券

「デッドクロス」が出そうなら売る!

「ゴールデンクロス」が買いシグナルなら「デッドクロス」は売りシグナルを示すます。

日足で短期の5日移動平均線が中期の25日移動平均線を目掛けて下げ始めた時に現れるシグナルになります。

まとめ

「株式投資は自己責任」という事は肝に銘じなければなりません。

投資をする方には企業分析も合わせて自分の目で確かめなければなりません。

将来の好業績が見込める銘柄を徹底的に分析する、経常利益はどうか、ROE(株主資本利益率)は二桁近くあるかなどなど。

例えば国が「新エネルギー」というテーマを掲げたら政府から多額の予算が出てくると想像をします。それに基づき、市場で動きの出てくる銘柄選定に「関連会社は?」「二部では?」「新興市場の銘柄は?」など結びついてくる要因になります。

二部・新興市場・地方などの市場で銘柄を見ていくのもいいでしょう。

中型株・小型株は「安い時に買って増やしていき、いずれ伸びる」という投資スタンスを目標にします。言葉では簡単ですが、今後良くなると見込める銘柄(ダークホース)を探していくのは面白いのではないかと思います。

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