離婚を考えた時、私は協議離婚を選択せず調停離婚を選びました。
離婚にはいくつかの選択肢があります。
夫婦で話し合い離婚をする協議離婚、そして家庭裁判所で第三者(調停委員)を中に入れて話し合い離婚へ進める調停離婚・そして調停離婚で合意に至らなかった場合、裁判官の職権で離婚を判断し、審判書が送達されてから2週間異議申し立てがなければ成立する審判離婚、そして話し合いや調停での合意が出来ない場合に裁判で離婚を決めてもら裁判離婚というのがあります。
私は、家庭裁判所で調停委員の方を中へ入ってもらい、話し合いを進めて合意をする調停離婚を経験しました。
様々な理由から選択肢は一択でした。
私が調停離婚を選んだ理由やその背景には何があり、準備はどうしていたなど、実際にあった私の体験談をお話しします。
他では聞く事が出来ないリアルな話です。もし当時の私の立場におられる方がいましたら、少しでもヒントになればと思います。
書籍やネットからの情報を頼りに手探りで離婚を成立させた流れをお伝えします。

知識がない私が一つ一つ手順を踏んで進みました
調停離婚を選択した背景にある2つの理由
離婚となる理由が元夫にあった
離婚となる主な原因は元夫にありました。明らかになった金銭的な問題と女性関係がありました。
調査を依頼した事や生活の中で徐々に分かってきましたが、当時は真実を知ってしまった時、気持ちを正常に保つのがとても大変でした。
原因となる理由が明白になり、ただの離婚で終わる訳にはいかないと私の中で確信となり、気持ちが冷静になるまでかなりの時間がかかりました。
離婚を通じて、私は今後の生きる為にも解決金を受け取る権利があるという事実がありました。話し合いでは決着が付かないと思い、家庭裁判所へ行き調停離婚で進めるという選択を取りました。
子どもと私の2人で生きる道を守りたかった
私と元夫の間には財産分与というものはありませんでした。唯一自宅はありましたが、多額な住宅ローンの返済があった事と私自身が今いる場所から離れたいという思いが頭にありました。
いざという時に備え、相手方の財産は常日頃から把握をしておくのが望ましいです。
未成年の子どもの親権は私にしかありません。元夫は子どもと生きていくという覚悟はないと、私にははっきり分かっていました。複雑な思いはありましたが、私は子供なしの人生は考えられませんでした。
しかしこの先、学生の子どもを抱えて生きていく為にはお金が必要でした。この先私と子どもへの支払いが滞る事なく、そして不安なく生活をする為に、調停という離婚の道を選び調停調書を作成する事に決めました。



調停調書は確定判決と同じ効力があります
調停離婚の開始から終えた私の心境
調停離婚への準備
何から準備をするのか等、私なりに色々と調べ動き始めました。体験を実際にした方が身近にいる訳ではありません。
もし経験者が近くにいても、気軽に話せる内容ではありません・・・
当時私なりに必死に情報を集め、書籍やネットからの情報・法テラスを利用したりと無我夢中でした。今思えば顔色が良くなかったと思います。
ちなみに私の場合は、同居中に調停離婚をするという事を元夫へ伝えてあり、抵抗をする事なく進めていきました。お互いに離婚を望んでいたのと、元夫には後ろめたい気持ちがあり私に異議をする権利はないと感じていたのだと思います。
私、申立人がした事
1️⃣相手である元夫の住所の管轄である家庭裁判所へ記入をする為必要書類を取りに行く。(ネットからも用紙をダウンロードが可能です)
2️⃣必要な金額の用意。申立費用は1,200円と郵便切手代として約1,000円。(想像と違って安価な費用)
3️⃣必要書類に規定の費用(2️⃣)を添えて家庭裁判所の窓口へ提出。その後、呼出日(調停期日)に家庭裁判所へ出頭。
必要書類とは・・・
夫婦関係等調整調停申立書 3通
事情説明書・子についての事情説明書・連絡先等の届出書・進行に関係する照会回答書・夫婦の戸籍謄本 など



記入を終え提出した調停申立書は相手方にも送付されます
新算出定表早わかりガイドを参照にしました
新算出定表ガイドはこちら調停を起こす前にして良かった事
年金分割の要求に必要な情報通知書の用意。夫婦としての間に厚生年金の加入期間分だけ受け取れる権利であり、65歳以上になると自分の年金として受給ができるもの。
元夫が厚生年金加入でしたので、年金事務所で情報通知書をもらう手続きを調停をする前に用意をしました。
「年金分割のための情報提供の請求書」をするには自分の年金手帳と戸籍謄本を添えて最寄りの年金事務所へ提出します。



最大のポイント:年金分割は調停と同時進行が理想と考え、前もって情報通知書の準備はしておきました
実際の家庭裁判所の中の雰囲気
呼出日に家庭裁判所へ行くと、お互いに顔を合わせないようにと調停員の方が待合室を別にし、時間になると担当の方が呼びに来てお互いに会わないよう交互に調停員の方と話を進めていきます。調停室の雰囲気は至ってシンプルであり、家庭裁判所というイメージとは違って、重々しい空気感のある部屋ではなく話しやすい環境でした。



調停員の方は2人いて今までの出来事・双方の言い分などを話し、今後の話を進めていきます
1回目の話し合いではまとまらず、2回目の話し合いで調停が終わりました。2回目での話がもつれた場合は、調査会社での証拠書類を提出しようと思っておりましたが、申立書の内容に異議がなく終わりました。話がスムーズにいかない時の事を考え、自分に強みになる証拠は必要であると思います。
調停が終了後、裁判官が部屋に入り調停調書を読み上げ調停は終わります。
私は未成年の子どもの親権者となりますので、調停終了後に戸籍を作る手続きの為、調停終了後すぐに担当窓口へ行き、スムーズに手続きを終える事が出来ました。戸籍は私の姓に戻そうか迷いましたが、子どもの気持ちを考え今まで通りの姓を名乗る為、別の戸籍を作るという手段を選択しました。



親権は子どもの最善の利益を第一に考えるものであり、従来の「単独親権」から「共同親権」 が導入されていますのでご確認をおすすめします
調停後に相手側の不払いが続くと、家庭裁判所から履行勧告や履行命令の調停内容を守るように相手側へ勧告をしてもらえる制度があります。調停後に家庭裁判所のサポートがあり費用は無料になります。
終えてみて正直な感想
専門用語ばかりでため息をついてしまいがちですが、一つ一つ確実に行動をしていけば前に進むもの。私はこの事を考えて動いていました。
ここまでの話は私の体験談です。当時を振り返りますと、毎日が必死で今考えても精神的に辛い中過ごしていたのだと思います。
分からない事は自分の中で消化せず、調べる事により答えが出てくるものです。少しの前進で前に進むものだと思います。
私の経験談が人生のヒントになればと発信をさせて頂きました。