投資の入口や安全性が高い運用として知られている、外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)をご存知でしょうか。
外国通貨建ての投資信託の一種で、「外貨の普通預金」よりも利回りが期待できるという点や流動性が高く定期預金のように満期まで待つ必要がないなど利点があります。
始める前は外貨で運用するので為替リスクがあるのも知っておかなくてはなりませんが、メリットが多い点が魅力的。
投資先は主に 短期の米ドル債・ユーロ債などの安全性が高い債券や証券であり、少額から出来て自動的に複利運用が可能です。
当面は使う予定がない資金がある方などにお勧めのMMF運用を、実際に学びながら運用をして利息が受け取れるのかをみていきます。
外貨建て種類
米ドル・・・世界で一番信頼性のある通貨(基軸通貨)で安定重視、初心者向け。
ユーロ・・・ドルに次ぐ世界的な通貨で、ドルと違う動きをすることもあるため分散効果あり。
南アフリカランド・・・新興国通貨で金利が非常に高い反面、リスクを取ってしまう可能性もある。
トルコリラ・・・インフレ・通貨安が続きやすい国なので要注意。超ハイリスク・ハイリターンで資産のごく一部 で運用が無難。
MMF(マネーマーケットファンド)
投資家から集めたお金を「安全性が高い金融商品(格付けの高い国債や社債、銀行預金など)」で運用し、リスクのある株式や不動産などの商品は含まれません。

元本割れリスクは低く、利息を得ながらの運用は魅力的
運用のメリット
1️⃣利回りが高い・・・FRB(米国の中央銀行)が政策金利を上げると、そのままMMFの利回りに反映
2️⃣複利効果が期待・・・利息(分配金)を再投資してくれる仕組みがある
3️⃣売買手数料がかからない・・・為替スプレッドだけで売買手数料がゼロ
4️⃣少額投資可能・・・初心者さんから利用しやすい
5️⃣税金が有利・・・「投資信託扱い」なので分配金は20.315%の源泉分離課税で完結
6️⃣流動性が高い・・・いつでも解約して現金化できる
運用のデメリット
1️⃣為替リスクがある・・・円高になると、外貨の価値が下がって日本円に戻すときに損する可能性あり
円安になると為替差益・円高になると為替差損が出ます(円安時に戻すとリスク回避)
2️⃣元本保証がない・・・銀行預金と違い、運用商品なので「絶対に元本割れしない」とは言えない(しかし銀行が潰れるな どのリスクは低い)
3️⃣為替手数料がある・・・売買手数料は無料ですが、円を外貨通貨への交換時に差額が発生



例にとると米ドル:1ドルあたり約25銭かかります
実際購入の手順
ステップ1【住信SBIネット銀行で外貨購入】
住信SBIネット銀行で外貨を購入していきます。
画面左側の預金欄の外貨預金・送金受取・送金タブをクリック。


信頼のある米ドルを購入し、運用をしていくので下方にある米ドルタブをクリックします。


外貨を購入するための出金口座(住信SBIネット銀行の円口座)と入金口座(住信SBIネット銀行の外貨口座)を指定していきます。


いくらを米ドル外貨を購入していくのかを決めて確認ボタンをクリックします。(ここでは100ドル購入をします)


ここまでの操作で米100ドルの購入が出来ました。次のステップでは購入をした米100ドルをSBI証券へ移動する操作方法をみていきます。
ステップ2【購入した外貨をSBI証券へ移動】
購入をした外貨米ドルをSBI証券へ入金する操作をします。
上部タブの入出金から外貨入出金・振替をクリックします。


入金指示金額を入力し、取引パスワードを入力したら移動が完了します。


ステップ3【SBI証券でMMFを購入】
購入をした外貨をMMFで運用をするまでの実際の画面を見ていきます。
画面上部の取引タブから外貨建MMFを選択します。


買付可能外貨建MMF一覧からファンドを選択します。利回り3.827%のSBI岡三・USドルを選択し右側の買付をクリックします。


注文確認画面がでてきます。


買付金額を入力していきます。ここでは100ドル(概算14,955円)を購入をしていきます。最後に取引パスワードの入力画面が出てきますので入力をしていきます。


MMF購入が出来た事を確認できます。


【まとめ】
外貨MMFは投資の中でも「安全度が高い運用」であります。普通預金に入れてある資金を長期的に使わないのであれば、利率の高いMMFで運用をするのはいい選択であると考えています。
例えば100万円が普通預金にあれば年10円の利息、MMF運用であれば年3〜4万円弱の利息リターンが見込まれます。行動をするか否かでかえってくるリターンが変わってくる事が分かります。リスクは最低限取りながら投資はしていくものだと思います。
外貨預金MMFを円に戻す時期が来た時、為替変動を考え円安になったタイミングで戻していけばリターンが得られるという事も合わせて学びました。
