【GMO証券でCFD投資】初心者シンママが学ぶ開設から操作まで解説

金融庁が「老後資金約2,000万円が必要になる」という試算を示し、大きな話題を呼びました。

この数字を聞いて驚いた方は多かったと思います。

老後の不安だけではなく、若い世代の間でも同様をし不安が大きくなったのではないのでしょうか。

様々な投資先がある中でも『CFD投資』に注目をしてみました。少ない金額から始められ、忙しくても好きな時間に投資が可能、取引ができる時間帯が長いという点から学びを得て資産を増やしていけるのかを学んでみたいなと興味を持ち始めました。

いつか投資をやろうと考えていた方にも参考になりますよう、まずは超初心者の私が開設までの流れを操作してみました。

目次

CFDとは何?魅力はある?

CFDとは

CFDとは、Contract For Differenceの頭文字をとったもので、日本語で言うと『差金決済取引』と言われます。

一見難しそうと印象を抱く方も少なくないかと思います。

FX(外国為替証拠金取引)と似ていますが、CFDは外貨を対象にした投資であり現物の外貨を実際に手にするのではなく、取引で得た利益だけを受け取るシステムになります。

外貨を安く買って高く売る、高く売って安く買うというように差額を利益にするのが差金決済です。

売買で発生した差額だけのやり取り

株式取引は100円の銘柄に買い注文を出し、100円をすぐに証券会社へ支払わなければなりません。CFDである差金決済取引は、ある銘柄の商品を100円で買ったとし、110円になったところで売れば差額の10円の利益となります。(少額の証拠金は必要になります)ですので、最初に買い注文を出した時にその100円を支払う必要はありません。

買い注文を出し、売り注文を出した時に差額のみのやり取りがされる事になるのです。

逆にマイナスでの取引でありますと、マイナス部分のみを支払うという取引になります。

世界中の株式・ETF・債券・金やプラチナなど幅広い投資対象となっています

少ない金額で取引できる魅力

レバレッジという仕組みを利用する事で少額から始められるという利点は魅力であります。

口座に預けた資金を『証拠金』として何倍もの額の取引をする事が可能になります。この仕組みがレバレッジです。

具体的には、1万円を証拠金として預けた場合は10倍として10万円の取引ができる事になります。

しかしレバレッジをかけるとリスクも大きくなる事に注意が必要です。

例えば1株1万円の銘柄があった時に、1万円を証拠金としレバレッジ5倍で購入をするとします。つまり5株=5万円の取引となります。1株11,000円になったところで売り注文をしたら55,000円-50,000円で5,000円の利益を出す事が可能になります。

逆のパターンで、1株9,000になってしまった場合は5,000円の損失になり、レバレッジをかける程リスクが高まるという事になります。

忙しい方でも大丈夫!24時間取引可能に

世界中のマーケットで取引されているので、日曜日を除く24時間、祝日でも取引が可能な為、空き時間を有効に使う事が出来ます。

日中は日本株、夕方にはシンガポール株、夜はイギリス株やアメリカ株、朝にはニュージランド株など時間に応じて様々な国の銘柄に取引ができるのです。

中でも金や原油、トウモロコシなどの商品については世界中で取引されている為ほぼ24時間取引をする事が可能になります。

忙し方でしたら、仕事で帰宅後・就寝前のわずかな時間・朝出社する前などに投資が出来るという魅力もあります。

利益を得られるタイミングは上昇だけでなく下降時でもOK

価格が下がっても利益が出るシステムになっています。CFDでは価格が下降している状態でも利益を出す取引が出来ます。

まずは売り注文から入り価格がさらに下がったところで買い戻す事で利益を得る方法になります。

例えば、金の価格が1500ドルの時に売り注文を出し、1200ドルの時に買い戻すと利益は300ドルとなります。

数千の中から銘柄選別でなく、株価指数に投資をすれば効率的

取引手数料・口座維持手数料ゼロのGMOクリック証券を使ってみよう

Googleで公式GMOクリック証券と検索します。次のような画面になり、赤タブの無料口座開設はこちらをクリックします。

赤タブをクリックすると下の画面になります。

メールアドレスを入力し、青のタブの同意のうえ、申し込むをクリックします。

メールを受信した後は流れに沿って入力をしていきます。

1️⃣必要な個人情報を入力します

2️⃣本人確認書類(マイナンバーや運転免許証の写しなど)を送ります

3️⃣ユーザー名とパスワードを受け取ります

4️⃣指定された口座に入金をします

上のステップを進める事で取引が可能になります。

デモ取引を使って売買シュミレーションで投資の感覚つかもう

デモ取引では失敗しても実際の資金がなくなる事がなく、練習して投資の流れをつかむ事が可能になります。

スマホよりデモ取引をしたい方は、GMOクリック証券の公式サイトより下の画面が出ますので、QRコードをクリックして登録を進めます。

パソコンよりデモ取引をしたい方は、下の画面より登録を進めます。

赤タブをクリックすると下の画面に進みますので、ご自分の情報を入力していきます。入力した後は青タブの確認画面をクリックして次へ進むとデモ取引が可能になります。初心者の私は問題なく出来ました。

デモ取引は登録日から1ヶ月利用可能。勝ちパターンを身につけましょう

CFD取引の流れ

銘柄を選び取引は3ステップ

1️⃣多くの銘柄からどれを選べばいいか迷いますので、初心者の方にも使いやすい『日経225』を選ぶと分かりやすいと思います。

2️⃣買い注文を出します。銘柄を選択したら取引ロット数を入力します。

ロット数を1にすると証拠金額が表示されます。これが取引をする為の必要証拠金額となります。ロット数を増やすと必要証拠金額も高くなります。取引ロット数を決めたら、『買値』の表示をクリックします。これで買い注文が出せます。

売買取引が成立することを『約定』と言いますが、取引が完了すれば画面で約定レートやポジション数を確認する事ができます。

3️⃣決済注文を出します。買いポジションを保有した銘柄価格が上昇したとします。決済注文を出し、ポジションを持っている銘柄を選択し、『売値』の表示をクリックすると利益確定します。

勝つ為にはいつ注文を出すか・いくらで注文を出すか・いつ決済するかを見極めましょう

注文前の基本をおさえる

成行注文

金額を指定せず売買注文を出すことで即時に約定します。注文を出すタイミングによってはスリッページが起こる事があり、注文時のレートと実際の約定時のレートとの間に価格差が出る事です。相場が大きく動いている時によく発生します。

指値注文

自分の希望価格になった時に売買注文を出すという方法です。指値注文をあらかじめ設定しておくことで実際にレートの変動を見ずに自動的に注文ができます。希望価格に達しなかった場合は注文は執行されません。

利益確定と損切りの注文を同時に発注できる『OCO注文』

OCO注文とは、One Cancels the Otherの頭文字をとったもので、『二つの注文を同時に発注をし片方が約定するともう片方が自動的にキャンセルになる』という注文方法になります。

1️⃣発注をしたい銘柄を選択します

2️⃣決済注文をクリックします

3️⃣OCOを選択します

4️⃣取引数量・指値価格・逆指値価格を入力します

5️⃣確認画面を押し発注します

慣れたら『逆指値注文』と『IFD』の注文方法を活用

逆指値注文とは、逆の注文の事をいいます。買い注文の場合には設定時の値段よりも高い値段・売り注文の時は設定時よりも安い値段に設定します。例えば、500円の銘柄を持っていて600円になったら利益を確定したいのですが、下がっている時に放置をしてしまえば大きな損をしてしまうので、400円まで下がったら売るというのが逆指値注文で400円で損切りをする事を言います。

IFD(イフダン)とは、ポジションを建てる注文と決済する注文を同時に発注ができるのが『IFD注文』と言います。

例えば、100円の値段が90円になったら新規で買い注文を約定しその銘柄を保有し、110円に上昇したら売り注文を出すというように一連の流れを自動的に行う事ができます。

重要!テクニカル指標を知ろう

『移動平均線』

ある一定期間の終値の平均値を計算し、折れ線グラフで表したもので、5日間の終値の平均値を繋げたものは『5日移動平均線』と表現をします。基本的にローソク足が移動平均線の上にある時は価格が上昇していくと判断できる『強気相場』、逆に移動平均線より下にある時は下落傾向に続いて上昇に転じる気配がない『弱気相場』と見る事ができます。

また、ローソク足が移動平均線の下にあったのが転じて上に抜けた場合には『買い注文を出す』シグナル。上から下に抜けた場合には『売り注文を出す』シグナルと判断が出来ます。

移動平均線にはSMA・EMA・WMAの3種類あり初心者のうちはEMAを使います

『ボリンジャーバンド』

価格が高すぎるのか、安すぎるのかを教えてくれるお知らせバンドで将来の価格の動きを予測する指標です。

チャート(値動きのグラフ)の中の、ろうそく足のまわりに3本の線が出てくるのがボリンジャーバンドです。

3本の線の意味をまとめると、

  1. 真ん中の線(ミドルバンド)
     ➡ 「20日間の平均価格」です。
      → だいたいこの線に向かって戻ることが多いです。
  2. 上の線(アッパーバンド)
     ➡ 「ちょっと高すぎかも?」という目安。
  3. 下の線(ロワーバンド)
     ➡ 「ちょっと安すぎかも?」という目安。

『MACD』と『RCI』

『MACD』は基本となる線とMACDシグナルと呼ばれる2本の線の動きを見る事で、値動きを予測して注文のタイミングを見計らうものになり、例えば短期の移動平均線-中長期の移動平均線が0より上に位置している場合(つまりプラスの場合)には上昇トレンド。逆に下に位置している場合(マイナスの場合)には下降トレンドと判断する時に使います。

0より下にあるMACD線が下から上に追い越した時に買い注文のタイミング。逆に0より上にあるMACD線が上から下に追い抜いた時は売り注文のタイミングと判断をします。

慣れてしまえば大丈夫!デモ取引で練習を重ねましょう

『RCI』は直近の価格がどれだけ上昇あるいは下落してきたかを元に「買われすぎ」なので売りのタイミング(RCIの値が+100に近い)、あるいは「売られすぎ」なので買いのタイミング(RCIの値が−100に近い)と判断ができる指標になります。

CFD取引・専門用語のここは覚えよう

1️⃣日経平均株価・・・日本を代表する225社の平均株価です。日経225表記されます。

2️⃣NYダウ・・・日本マーケットと連動性が高い、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な工業株30銘柄の推移を元に算出される株価指数です。

3️⃣S&P500・・・ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な500銘柄を選び算出した指数

4️⃣NASDAQ100・・・IT企業の多いナスダック市場に上場している銘柄から代表的な100銘柄を選び算出した指数

5️⃣差金決済・・・購入金額と売却金額の差額のみをやり取りする決済方法

6️⃣ポジション・・・ある銘柄を買っている状態を買いポジションを持っている、また買いポジションを持つことを『ロング』、売りポジションを持つことを『ショート』と言います。

7️⃣スプレッド・・・ある時刻において、ある銘柄を買う場合・売る場合の価格差。

8️⃣リミット/ストップ・・・ある価格まで行ったら利益を確保したいという価格を設定するのがリミット・これ以上損失が出ないように価格設定するのがストップ。

9️⃣価格調整額・・・先物取引で使う用語。期日がくれば違う限月の先物に乗り換えになり、価格が変わり差額を『価格調整額』で調整をするため乗り換え前後3日間はトレードを控えるのがおすすめ。

外国為替を保持していたら配当日ごとにもらえる権利調整額を受け取り、売却なら支払うという流れ。日経225のような指数連動の取引は四半期ごとに価格調整額だけ関係してくる流れになります。(注:証券会社ごとに要確認)

CFD取引の注意点

忘れてはいけない確定申告

証券会社で徴収をしてくれる仕組みがない為自身で確定申告をします。CFD取引をするために必要になった通信費や資料の購入費などの領収書をとっておき申告にしましょう。

大きな利益を出した時など税務署から告発されてしまう事もあり、忘れていたなどの理由でも脱税とみなされますので注意しましょう。

損失を繰り越しても節税するためにも確定申告が必要

その年の利益が20万円以下だった場合や損失を出した場合は例外として確定申告の義務はありません。

しかし損失を3年間繰り越して各年分の先物取引に係る雑所得などの金額から控除ができるからです。利益が出ても相殺をする事により非課税とする事ができます。

初心者向きの注文の出し方

移動平均線であるEMA(指数平滑移動平均線)を使い、『銘柄を買う・売る』という取引がおすすめ。移動平均線は短期線・中期線・長期戦の3つを表示させます。

買いからスタートする場合・・・

1️⃣短期線が中期線を下から上に突き抜けたら『買い』

2️⃣その後価格が上昇し短期線がローソク足の陰線に触れたら『売り』で決済

売りからスタートする場合・・・

1️⃣短期線が中期線を上から下に突き抜けたら『売り』

2️⃣その後価格が下降していき、短期線がローソク足の陽線に触れたら『買い』で決済

どちらも短期線が中期線をまたぐことが注文を出すシグナルとなります。

リスク回避は交差を待ってからがベスト

ゴールデンクロス・・・短期線が中期線を下から上に突き抜け交差した時を『ゴールデンクロス』で買いのタイミング

デッドクロス・・・短期戦が中期線を上から下に突き抜け交差した時を『デッドクロス』で売りのタイミング

まずは『ワンタッチ投資法』で実践

初心者向けにまずは投資に慣れるという事もあり、ワンタッチ投資を学習してみました。

買いの場合・・・

短期移動平均線が下落しているとき

1️⃣短期移動平均線と陽線がタッチしたら買う

2️⃣短期移動平均線と陰線がタッチしたら売る

売りの場合・・・

短期移動平均線が上昇しているとき

1️⃣短期移動平均線と陽線がタッチしたら売る

2️⃣短期移動平均線と陽線がタッチしたら買う

見るべきは短期移動平均線とローソク足(陽線・陰線)だけになります。

ここで注意点ですが、トレードは100%はありません。

例えば、陽線にタッチし買い注文を出しだけど上昇しないという時は、即売り注文を出して決済をするという事。次のチャンスを待つという流れになります。

また、陽線にタッチして買い注文を出しチャートは上昇したものの、すぐに陰線がタッチしてしまったという時は、その時点ですぐ売り注文を出し決済をするという事。

もっと利益を出すために粘りたいところですが、リスク回避をするために忠実にルールを決め利益確定をする事も大事になってきます。

最後に・・・デモトレードで練習を重ねるがベスト

トレードはとても難しいもの。開設をしたデモトレードで投資の感覚をつかみ、本番さながらのトレード力をつけてみる事をおすすめいたします。

少額からの取引が24時間近い時間帯で出来るというのは魅力でありますが、価格の動き次第で損失も出るため慎重なリスク管理が欠かせません。

デモトレードで基本操作や値動きの流れを学び実践に進む前にどのタイミングでエントリーするか、損切りや利確のルールをどうするかといった自分なりの取引ルールを決めておくことが重要です。

また、最初から大きな金額で取引せず、小額からスタートし、少しずつ慣れていくのが安心です。CFDはうまく活用すれば資産運用の一つの手段になりますが、感情に流されず冷静に判断する力が成功へのカギになるのだと思いました。

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